胆石を持っている人は、日本に1000万人。
特に40歳以上の女性が多いみたいですし、70歳以上は15%の人が持っている。
いわば、スタンダードな病気です。
歴史を紐解けば、古代人も胆石を持っていたみたいですから、珍しい病気ではありません。
手術もできなかった古代人と比べて、腹腔鏡手術ができる現代は恵まれたもんです。
とは言うもののまずは手術前の情報収集です。
胆石を腹腔鏡手術で取った身近な友人や知人も多いので、いろいろと聞いてみました。
お腹なお痛み具合や、手術時間はそれぞれ違いますが、口を揃えて言うことは同じ。
「手術は早めにしたほうがいい」
胆石にもいろいろと種類があり、私みたいな大きな玉もあれば、小さな小粒タイプや胆汁が泥化したものもあるらしいです。
基本的に胆汁はフレッシュな方がより消化を助けるのですが、一時的に胆汁を貯める胆嚢が詰まっていてはうまく機能しません。
車に例えるならエンジンオイルが古いまま。
さあ、予備知識は詰め込みました。
いよいよ手術です。
どこを切る?
患者としては、どこをどのくらい切るのかが気になります。
担当医からは
「切る場所は4箇所。胆石を取り出すために臍(へそ)部分を一番大きく切る」
と説明されました。
多分、臍部分に傷がついても目立ちにくからなんでしょう。
術前にオリーブオイルで臍を掃除するよう指示されていたのは、そのためでした。
いざ、手術室へ
自分に部屋で紙パンツをはいて、術衣をつけます。
移動用の点滴を吊るした金属の棒をゴロゴロさせながら、手術室に向かいます。
温かい手術台に乗り、大きく息を吸うように指示され、あっという間に深い眠りへ。
手術の時にいつも思うのは、麻酔医の見事さ。
次の目を覚ましたのはもちろん術後。
大きな声で名前を呼ばれ、手術が終わったことを告げられ覚醒します。
しかし、まだ浮いている感じです。
部屋に帰って担当医が手術の経緯を説明してくれました。
持って帰ってくださいと渡された胆石の大きさは
びっくりのドラゴンボールの大きさでした。
地元の内科医を信じて様子をみるという指示に従ってしましたが、さすがに先延ばし過ぎですね。
時間に耐える?
手術日の前日午後6時に、病院で夕食が出されました。
あとは、絶食。
手術の翌日のお昼まで、つまり42時間は点滴での栄養補給です。
絶食でお腹が空くかと思いきや、特に術後は傷の痛さでそれどころではありません。
ただ痛み自体は徐々になくなり、点滴が外れる時間をひたする待つことになります。
日常当たり前のように、食事を摂ったり、トイレに行ったりできますが、術後はそれさえも制限されているのですから、日常がどれほど有難いことか思い知らされました。
さあ、いよいよ急速な回復へ
次回をお楽しみください。
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