大人の責任

大人の責任(37)  おかげさまで

令和4年3月31日、無事に退職しました。

今日から、どこにも属さない一人の男です。

ですから、名前を明かします。

「三樹 和幸」(みつぎ かずゆき) です。

ネットで調べれば、私の足跡が分かるでしょう。

 

昨日、校長室を去る時に感じたのは、寂しさよりも感謝

多くの人に助けられた教職時代でした。

午前中からずっと電話が鳴り、県の教育次長や事務所長、何人かの市町村教育長、かつての部下などから慰労され、職の終わりを悟りました。

話をする中で思い出すことも多く、人との縁を感じました。

両親に感謝

42年前の我が家は経済的に余裕があるわけではありませんでした。

私には妹も弟のおり、大学進学は簡単なことではなかったはずです。

そんな中、両親が生活を切り詰めて、私を進学させてくれました。

当時は、大学に行くのは当たり前だと思っていましたが、両親がいなくなった今頃になって、恩を感じます。

ですから、退職記念で頂いた多くの花を亡くなった両親に捧げ、退職の報告をしました。

友人に感謝

メッセンジャーやライン、メールには友人からの慰労の文字が並んでいます。

中には、教え子も。

見守ってくれて有難かった。

今度は私の番。

みんなを送る番だと強く思いました。

職員に感謝

職員も私の退職記念の感動する動画を作ってくれました。

私がこれまでに勤務した学校を訪ねて写真を集め、各学年でお祝いのメッセージを工夫してくれました。

歌、劇、黒板アート、パロディ。

どれも少しの時間ではできないもの。

出来上がるまでの、いくつかのTAKEを想像しました。

年度末の学校は、とても忙しいのに感謝しかありません。

それに、ラベルに励ましの文字が並んだワイン。

お祝いのお酒や誕生日の新聞、メッセージの数々、グラスやカップ・・・。

ネクタイにうなぎまで。

頭を悩ませて選んでくれたのだろうと思うと、目頭も熱くなります。

 

学校を去る時、職員と生徒のバンザイに見送られました。

元気をもらったので、今日からリスタートです。

肩書きのない男として、真の実力が試されます。

 

今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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POSTED COMMENT

  1. チョルスドルス より:

    いきなりのコメント失礼します。
    私は日向市の財光寺に住んでいて絶賛4人の子育て中の者です。
    少し前に三樹さんのはなしを嫁から聞いて、そんな先生もいるんだなと日向の学校も捨てたもんじゃないなと思いました。
    教職員生活お疲れ様でした。

    • kazblazer より:

      有難うございます。
      いろんなことを考えながらの教職生活でした。
      これからも私なりの視点で社会を見つめて発信します。
      それが、お役に立てる道かと思って。
      無職透明の存在ですが、これからもよろしくお願いします。

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