大人の責任

大人の責任(38) 体罰

熊本県の秀岳館高校サッカー部でコーチによる体罰が問題になっています。

少し前の世代では、体罰を経験した人は結構いると思いますが、今も昔も決して許されるものではありません。

大人が真剣に体を震わせて叱る場面は、二つしかありません。

一つは、そこで叱らなければ命の危険がある時です。

例えば、遊泳禁止の流れの速いところで泳いでいる生徒、倒壊の危険のある場所で遊んでいる生徒に対して悠長に指導はできません。

即刻、やめさせないと命が危ないからです。

二つ目は、他人の人権を平気で踏み躙(にじ)った時です。

謂わば、他人の生きる希望を閉ざすような真似をした時は、激しく叱るべきです。

しかし、これらの場合でも体罰は必要ありません。

なぜ、体罰がいけないのか

体の大小・学習能力の差など、全く同じ人間などいません。

考え方も価値観も違います。

しかし、皆が気持ちよく生活するためには妥協点を見つけなければなりません。

この妥協点探しが、とても大切なのです。

片方の押し付けでは、必ず後で失敗します。

体罰は、絶対的な押し付けです。

もしこれが許されてしまうと、子供たちは誤学習をしてしまいます。

「体罰は、許される。」

はもちろんですが、

「自分の意見に合わない人は、力で服従させれば良い」

と言う価値観が刷り込まれてしまいます。

部活動だけではなく、家庭における躾(しつけ)でもそうです。

私は前職で、家庭内暴力が連鎖している事案に何度か対応しました。

体罰をしてしまう母親も、その生育歴の中で体罰を受けていることが多かったです。

子供の時に学んだ「問題は力によって解決できる」ことを繰り返してしまうのです。

この価値観で育った子が社会人になり、管理する立場になった時、部下の問題解決をどんな方法を使ってやるのかも心配です。

問題解決の方法として、間違った方法を何でも吸収する若い時期に学ばせてなはならないです。

 

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どんな学びをして大人になったのでしょう?

 

体罰は、やめないと!

 

今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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