我が子は、大切です。
失敗しようが成功しようが、その存在自体に価値があります。
しかし、我が子の言うことが100%正しいと親が思ってしまうと様々な問題が起こります。
学校でのトラブルは、保護者が我が子の言い分を100%信じて疑わないことも時々原因となります。
愛されたい子供
子どもは、基本的に親に愛されなければ生きていけません。
ライオンの子どもも豚の子どもも、頭が大きくて可愛いですよね。
愛される存在であってこそ、食べ物も与えられます。
愛されてこその存在です。
ですから、子どもは基本的に、親に自分の不都合な事実は伝えません。
愛されなくなったら大変だからです。
私などは、自分に都合が良いことはとても大きく、不都合なことは隠したり、大したことではないように親に伝えてきました。
自分の不都合を正しく伝えられる子どもは、ほとんどいないと思います。
ですから、親は子どものトラブルの相手や第三者から伝えられる情報も参考にしなければなりません。
コップに例えれば、
- 我が子が見たものは長方形
- トラブル相手が見たものは円
なのかもしれません。
互いの情報を聞いてこそ、事実に近づけます。
そこから、我が子が事実と違うことを伝えているこを知ることもあります。
しかし、基本的には「親から愛されたい。」我が子の言葉だと思って諭さなければなりません。
時々、なぜ嘘をつくのかと子どもを怒鳴る方もいますが、そこを分かって欲しいものです。
美しい嘘
私自身の記憶では、叱り飛ばした息子の美しい嘘があります。
小遣いを与えていなかった息子に、妻の誕生日に何かプレゼントをしてあげるといいねとお金を渡しました。
可愛い箸を買ってきた息子は、私にお釣りを渡しません。
私がお釣りを返しなさいと言うと、息子は曖昧な態度でした。
説明もできず、モジモジです。
お菓子でも買ったのだろうと
「正直に何を使ったのか言いなさい」
と息子を問いただしましたが、はっきりしません。
「そう言うごまかしはダメだ」
と最もらしいことをいう私に、息子は
「本当は、黙っていたかったのだけれど」
と言って真実を話してくれました。
「来月は、お父さんの誕生日だから、自分が持っていたお金を足して、自分の分とお父さんの分も買った。お揃いがいいから。」
と言うのです。
私が追求した嘘は、追求してはいけない嘘でした。
この時の後悔が今でもあります。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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