大人の責任

大人の責任(8) 人生を1日に例えたら

人生100年時代と言われるようになりました。

IPS細胞の研究も進み、現在の医療では実現できていない臓器の再生が迫っています。

加えて、アルツハイマーを進行させない薬も見つかっているようですから、寝たきりではなく100年の人生を楽しむ時が来るかもしれません。

自分の現在地

私は、もうすぐ60歳。

約半年後に退職をします。

大学を出て、社会人となって38年、しかし人生100年とするば、残り42年。

なんと、社会人としての人生では、折り返しにさえ辿り着いていません。

人生の後半戦を、水彩画を例に2つの視点で考えます。

  1. これまでの人生は下書きであり、今後色をつけて完成させる考え方
  2. これまでの人生で描いた絵を捨て、新しい絵を描く考え方

私は、新しい絵を描く生き方を選びます。

せっかくの人生、違う景色を見る生き方をしないと、沈む太陽を見るだけの人生になる気がするからです。

時間があると考えるのか、残り少ないと考えるかは自分次第です。

 

ところで、若者の中には、やり直すのが遅過ぎると考えている人がいます。

本当にそうでしょうか?

人生を1日に例えたなら

中学校や高校でヤンチャをして、不登校だったり怠学を繰り返している生徒に、

「戻れるならいつに戻りたいか?」を聞いたら、

「小学校2年生」と答えた

という調査を聞いたことがあります。

その答えから、

「今は失敗してどうしようもなくなっているけれど、しっかりやっていたら違う結果になっているはずだ。」

という思いが透けて見えます。

しかし私は、10代の若者が間に合わないと言っていることを、残念に思います。

20代でも30代でも、間に合わないと思っている人に

「何を言っているの。まだ、始まったばかりじゃない。」

と言いたいのです。

仮に人生を100年ではなく、ちょっと控えめに96年と考え、それを1日に換算して計算してみます。

そうすると、12歳で、午前3時

24歳で、朝6時、36歳で、朝の9時、48歳でちょうどお昼。

60歳で、午後3時、72歳で午後6時、84歳で、午後9時、96歳で午前0時

となります。

こうやって考えると、10代で人生を諦めたことを言う人は、夜明けさえ迎えていないのに諦めたことになります。

20代や30代でさえ、まだまだ朝であり、これから1日が始まります。

私でさえ、午後3時。

昨日、息子をサーフィンに連れて行きましたが、3時でなく6時に行きました。

3時は、まだ暑過ぎて、その時間を避けたのです。

私の現在は、まだ暑い3時。

 

あなたの現在時間は、何時ですか?

やっぱり、解釈で人生は変わります。

 

今日はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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