息子が18歳の誕生日を迎えました。
受験生でもある彼は、混迷の中にいます。
見えない未来を拓くためにできることは、今できることを愚直にやることしかありません。
しかも、粘り強く。
なんでもそうですが、努力の成果はすぐには現れません。
失敗ばかりが続きます。
自転車でも、ヨーヨーでも。
できるようになって仕舞えば、いろんなバリエーションも可能になのるのに、、、。
多くの人は、できるようになるまでの我慢比べに負けてしまいます。
誰との我慢比べ?
それは自分自身とのです。
親としてはなんとか助けてあげたいけれど、助けることは力を奪うことですから、難しいものです。
フランスの思想家ルソーが言っています。
子供をダメにする確実な方法は、子供の望むものを全て与えることだと。
苦しい、足りない状況を解決できなければ、生きていく力など育つはずがないのです。
側から見ている私は、別のことも思っています。
高校を卒業した後、息子と食事をする回数は100回あるだろうか?
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バトンタッチ
子供に手がかかる時分は、早く大きくなってくれないかと思うこともありました。
しかし、もうすぐ巣立ちの時を迎える今、反省もあるのです。
本当に親として、伝えるべきこと、しつけるべきことを全うできただろうかと。
東洋思想研究家の田口佳史氏が語る孟子の教えの「五輪」の一つ、「父子親あり」に未だ至っていない。
親愛の情の基本は、父は「慈」、息子は「孝」
「慈」なくて、「孝」があるはずもない。
「慈」は、見返りなど求めない。
私が与えた「慈」を、息子は次の世代に渡せばいい。
良いバトンタッチにつながればいいなと息子が成人を迎えた今、思うのでした。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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大人の責任(42) 利より義学校教育や子育てにおいて、情緒と知識はどちらを優先すべきでしょうか?
子供の将来を考えると、早いうちに塾に入れたり、通信教材を取り...
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