私が中学生の頃は、弁当に占めるご飯の量は半分以上でした。
下手をすると7割くらいでした。
おかずを一口食べたら、ご飯を二口食べる感じです。
成長期の男子の弁当はそんなものでした。
しかし、今の子供の弁当を見ると、おかずの量が半分を占めます。
しかも複数のおかずが入っていて、彩りも鮮やか。
ずいぶん食に対する考え方も変わり、栄養も含めて大きな変化がありました。
ただ不思議なのは、30年前と弁当の値段が変わっていないことです。
どうしてそんなに安く提供できるのでしょう?
生産者の悲鳴
大量に仕入れて、効率化を図っていたとしても不思議です。
300円や、500円の弁当の中身は、どこから手に入れた食材なんでしょう?
途上国からの鶏肉や冷凍食品が使われているのでしょうか?
それなりに美味しく仕上がっていて、消費者としてはありがたいのですが、値下げ競争になると食材そのものの安全性が軽んじられそうな気がします。
安くて美味いものが食べられるのが日本の良さとしても、腑に落ちません。
大規模量販店では、もやしが20円、豆腐も50円。
生産者の悲鳴が聞こえてきそうです。
食べ物の値下げ競争は、生産者の減少や後継者不足を助長するだけではないでしょうか。
食糧の自給率は減少の一途。
私の住む街の漁師もインドネシアからの研修生が増えています。
自分達の食べ物を途上国の青年に頼っているのです。
コンビニのWifiを使って、母国の家族と話をしている彼らを見ながら、そう思うのです。
今、ウクライナの問題で自国を顧みる機会が増えました。
国を守るためには
- 食糧
- エネルギー
- 武器
は自国である程度、充足させなければなりません。
いくらアメリカが助けてくれると言っても、どれか一つを止めたら日本は丸裸です。
そうなったら、日本は世界に対して
「お願い、こちらからは仕掛けないから、意地悪はしないでね」
とお願いするだけです。
全く話になりません。
話がそれましたが、せめて食べ物には正当なお金を払わないといけないと思います。
携帯代やネット代は、何万円も使うのに、食べ物代をケチっているのが今の日本。
私の教え子も安全な食の提供に努力していますが、我慢の時を過ごしています。
彼の次の世代は食の生産に携わってくれるのか心配です。
そういいながらスーパーの閉店間際に安くなった(捨てられる)肉や魚をねらって買っている私ですが。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに
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