学校のマネジメント

学校マネジメント(6) 転勤と去り際

異動のシーズンです。

桜も季節を忘れず、蕾を膨らませて、一期の開花に備えています。

梅花の凜とした白から、桜の人を包む薄いピンクを楽しめる日本は本当に美しい国です。

特に、桜の全力の一瞬、一気に咲いて散っていく潔さに惹かれます。

さて、このシーズンは出会いと別れの季節。

辞令をもらって喜ぶ人、暗くなる人、人間模様が見られます。

ただ言えるのは、辞令と関係ない人、つまり、見送る人の方が何倍も寂しい気持ちになるということです。

埋まらない寂しさ

様々なセレモニーや会食の中で、去っていく人は挨拶を繰り返します。

同僚への感謝、上司へのお礼、過去を振り返って涙で言葉が詰まることも、、、。

しかし、それを見守る側は、心から何かが抜かれた感じになります。

荷物が無くなり、きれいに整理された机を見ると心が落ち着きません。

不思議なことに机から命が抜かれたと感じるのです。

忙しい年度はじめの業務に忙殺される方が、心の空虚さが埋まります。

私は、見送る立場の時に、いつもそうでした。

 

人間ですから、馬が合うとか合わないとかはあるのが当たり前です。

それでも、見送る時は、どの方にも感謝しました。

馬が合わずに意見をぶつけ合うことが多かったとしても、それも自分磨きの財産だったからです。

よい別れを!

本当に、人は人によって磨かれて、育てられます。

ただ中には素直になれなくて、この時期でさえ、しっかりと言葉も交わせない人もいます。

残念なことです。

去っていく時、見送る時

人間性が一番出る場面です。

美辞麗句は必要ありません。

あなたの心を伝えてください。

さあ、3月もあと1週間。

よい別れを!

 

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