随分、秋めいてきました。
この時期は、受験生にとっては、最後の追い込みの時期です。
都市部の中高一貫校や私立高校は、学習進度が随分早いですから、この時期は何周も演習を繰り返せますが、地方の学校はそうはいきません。
進度が遅く、演習が足りない状態で全国模試を受けなければならないので、どうしても良い判定が出ません。
これは、大学受験だけでなく、高校受験でも起こり得ることです。
しかし、そんな逆境のE判定の状態でも、逆転合格に辿り着く受験生が必ずいます。
なぜなんでしょう?
目指すものの違い
日本の昔話で、ウサギと亀の話があります。
最初から圧倒的なリードをしていたウサギが、油断して寝てしまい亀に先を越される話ですが、これは、人生訓でもあります。
ゴールを地道に目指した亀とライバルとの差を気にしていたウサギは、考え方が全く違います。
亀は、ゴールまでの距離が確実に減っていくことで自分の進み具合に満足し、ウサギは亀との差で一喜一憂する。
つまり、「亀の満足度=自分の努力次第」なのに対して、「ウサギの満足度=ライバル次第」ですよね。
地方の受験生が、いろいろな模試でよくない判定だとしても、自分自身の歩みに目を向けられるようになると、感じ方も違ってくるはずです。
都会の受験生でも、それは同じ。
自分の成長を他との比較でしか捉えられないようだとしたら、本人だけでなく、育てた親の責任でもあると思います。
「子は褒めて育てろ」と言いますが、そこには枕詞がついています。
「“他と比べずに”褒めて育てろ」ということです。
もしこの枕詞がついていなければ、世界中で褒められる子はほんの一握りになってしまいますからね。
「這えば立て、立てば歩めの親心」
初めはその子の成長を愛でていた親も、いつしか他と比べてしまうようになりますが、他と比べることをグッと我慢しましょう。
受験は、人生の大きな節目。
その節目で、「根拠のない自信」を持てる子は、他と比べずゴールを目指せる子です。
このブログを見ている受験生がいるのであれば、あなたは現在をどう捉えていますか?
未来の目標に向かう「今」ですか?
私は、「未来から、一度だけ過去に戻れるチャンスをもらって、今ここにいる」と考えてみると良いと思います。
「今」をやり直しができるのです。
せっかくのチャンス、しっかり Do!
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