退職して半年が過ぎました。
好きなゴルフの回数も増え、締め切りに追い回されない生活が板についてきました。
しかし、何となく不安感や焦燥感が拭えないのです。
人間は無い物ねだりです。
忙しい時は、ゆっくりの時間が欲しいのに、そうでなくなると密な時間を懐かしみます。
ただ単に、役立ち感が欲しいのです。
人間の欲求
米国の心理学者マズローが人間の欲求を5段階に分けて、上手に説明しています。
第1段階は、食欲や睡眠欲、排泄欲といった生理的欲求であり、これが満たされないと生きていくこと自体が難しくなります。
以前、毎日500円玉を親に渡されて、晩御飯の弁当を買っていた子がいました。(時々は、親が忘れていた)
1番の基本が満たされない子が、勉強に向かう気持ちが生まれるはずがありません。
第2段階は、安全の欲求です。
安心して生活ができ、家族とも心が通っている状態です。
ウクライナの今は、食糧は何とか支援物資で何とかなるでしょうが、安全が奪われていますから、ここが満たされていません。
第3段階が、社会的な欲求です。
帰属欲求とも表現されます。
人間は何らかの社会や組織に所属していて、安心感を得たいものです。
自分を受け入れてくれる親しみを他者から感じることが心を落ち着かせます。
学校の集団で、自分を受け入れてくれないと感じる子が、勉強をしたいと思うはずがありません。
まずは、受け入れられる感覚が人を落ち着かせるのです。
ここが満たされないと、孤独感に陥り、鬱も心配です。
今の私は、属している集団が変わってきましたが「この感覚を欲しているのだろうな」と、自己分析をしています。
第4段階は、承認欲求です。
いわば出世欲や、自分は他よりも優れているところを示したいし、認められたいという気持ちです。
競争して優れていることを相手に認めさせるという生き方でモチベーションはさらに上がりますが、頓挫もします。
自分より優れている人に出会うことはよくありますし、勝てないことも頻発します。
この欲求が強すぎると、負けてしまったら劣等感や無気力に逃げたりしなければなりません。
誰かに対しての勝ち負けではなく、過去と現在の成長を比較して承認してあげることが上司や親が配慮すべきことなのだと思います。
第5段階は自己実現の欲求です。
他からの働きかけでなく、自分の内面から滲み出るものに基づいて、成し遂げる欲求です。
この欲求にまでいくのは、なかなか難しいです。
あるべき自分を追求するのは、よほどの覚悟がないと続きません。
本物の覚悟かどうかは、続けられるかどうかで判断できますから。
今の私は、彷徨っていますが、第5段階を目指しています。
金銭的な利益にはなりませんが、未来を作る子供たちを支援する活動に力を入れようと思っています。(続かなかったら、偽物)
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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5段階の欲求、とても自分自身に入ってきました。
日々忙しい毎日を過ごしていますが、家族や職場に恵まれ4段階までは満たされていると思います。
あとは己に克って5段階を目指したいと思います。