リーダーに必要な力

リーダーに必要な力(33) 一歩先へ

新型コロナウィルスの勢いが相変わらず止まりません。

学校関連でもいろんな行事が中止に追い込まれています。

児童や生徒、保護者を守るためには仕方のないことも多いのですが、中にはこれ幸いと仕事から逃げたがっている人もいる気がします。

できない理由を考えるよりもできる方法を考えてほしいのですが、今の世の中のムードはできないことが正義になってしまうのです。

自粛は簡単ですが、何でもかんでも自粛して、代替案を示さない人の心根は尊敬できません。

ですから「元の生活に戻りたい。こんな不自由から解放されたい。」
とつい恨み節がでます。

しかし、元の生活は、そんなに恋い焦がれるほどよい世界だったでしょうか?

元に戻るのではなく、先に進みたいものです。

無駄なことが当たり前だった数年前には戻りたくありません。

私の住む大好きな宮崎は、人は優しいし、食べ物は美味しい、時間もゆっくり流れるところですが、なかなか時代をリードできていませんでした。

それはずっと昔からです。

15年も前に、三重県の教育研修センターを視察したことがあります。

そのとき、その予算規模とやり方にびっくりしました。

当時の三重県は、液晶テレビの亀山モデルがもてはやされ、北川知事も妙手を打って評価されていました。

教員の研修もまた然りでした。

人を集める必要のある研修は中央に集めるけれど、聞くだけの研修ならオンデマンドで十分という方針で、何でもかんでも集めたがる宮崎の研修とは大違いでした。

三重県の指導主事は「受講者の旅費を払うより、その費用で著名な講師に研修をお願いしている」と説明をし、講師のラインナップには数学者の秋山仁や著名な噺家がいました。

羨ましいと思っていたら、WITHコロナになって、宮崎でもオンデマンドやZOOMを使っての会議などが一般化しました。

これまでは2時間もかけて研修に行って4時間の研修を受けて1日をつぶしていましたが、今やオンラインで3分の1の時間で済むようになっています。

パソコンの画面を見ながら長時間の会議などは難しく、焦点化された話し合いが求められらからです。

元には戻れません。

戻りたくもありません。

常識は変わる

思い起こせば、職場ではお約束の歓迎会や打ち上げ、慰労会や送別会と様々な理由をつけて、多くの人数を集めての酒席がありました。

そういう場を演出するのが大好きな私は、何とか来てくれた人を楽しませようと自分なりに知恵を出したり、演技をしたりもしました

しかしよく考えると、その場に参加するかどうかはあくまでも個人の自由であり、経済状況もそれぞれの中、無言の同調圧力があったのではないかと反省をしています。

学校でも、家庭訪問をなくしました。

個人の家にズカズカ入っていたのですが、「全員に強いる必要があっただろうか?」と思っています。

今や、オンラインでも十分です。

もちろん、不自由なこの生活にピリオドは打ちたい。

しかし元に戻るのではなく、新しい世界に進む覚悟を持つことがリーダーに求められています。

 

今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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