海でのサーフィン教室。
しかも、小学生。
自然は、時に厳しく、怖くもあります。
しかし、何事も準備が成否を決めます。
作戦会議
サーフィン協会のメンバー3名を校長室に招き、作戦を考えました。
まずは、子供たちへのプレゼンが必要です。
昼休みに体育館でサーフイン教室の説明会をすることにしました。
しかし、小学生にとって、昼休みは学校生活の中で一番の楽しみな時間。
大好きなドッチボールの時間を、説明会なんぞに奪われたくないのが小学生の心情。
呼び込むには、大人の知恵が必要です。
そこで、放送室ジャックを企画しました。
小学校の昼の放送は、お決まりの給食献立の説明程度で、音楽を流すくらいです。
そこに、突然、知らない大人名がやってきて、校内放送をするのです。
ある程度の原稿は私が作りましたが、あとはアドリブで、給食後に体育館に呼び込む面白い話をするだけです。
ところが、プロのサーファーは海の波に乗るのは上手なのに、電波の波は苦手らしく、噛みまくりです。
それにしても、大の大人でも、マイクを前にすると緊張するようで、それを私は声を殺し笑いを堪えるのが精一杯でした。
サーファーたちも互いの出番での失敗のおかしさを、目に涙を浮かべ、声を殺して笑っています。
小さな放送室で、大人の挑戦が終わりました。
色々と失敗はあったけれど、突然感があったので、子供達の興味は高められたようです。
あとは、体育館での選出です。
スクリーンの向こうから
日向市が制作したYouTubeです。
面白おかしくできています。
これを見せて、中で登場するプロサーファーにスクリーンの後ろから登場させる演出です。
これには、子供たちも大喜びです。
この作戦も大成功でした。
しかし、次なる問題は、いかに子供達を浜まで連れてくるかです。
親に頼るとなると、家庭の都合に左右され、希望しても行けない子が出てきます。
それは平等ではありません。
そこで、次の作戦に出ました。
バスの利用
子供たちが学校まで来てくれたら、浜まではバスで移動する作戦です。
しかし、このバス代をどう捻出するかが問題です。
そこで、市にお願いしてバスを出してもらうことにしました。
市のPRにもなると当局の係に粘ってお願いしました。
マスコミにも情報提供をし、取り上げてもらいました。
これで、バスを出してくれた市ともウィンウィンの関係です。
おかげで、学校にまで来れた子供達を浜まで移動させることができました。
できない理由を考えるより、できる方法を考えた方が楽しいですね。
現地に着いた子供達のサーフィンの様子は、見事。
これは、次回に紹介します。
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