リーダーに必要な力

リーダーに必要な力(19) チャレンジを楽しむ サーフィン3

海でのサーフィン教室。

しかも、小学生。

自然は、時に厳しく、怖くもあります。

しかし、何事も準備が成否を決めます。

作戦会議

サーフィン協会のメンバー3名を校長室に招き、作戦を考えました。

まずは、子供たちへのプレゼンが必要です。

昼休みに体育館でサーフイン教室の説明会をすることにしました。

しかし、小学生にとって、昼休みは学校生活の中で一番の楽しみな時間。

大好きなドッチボールの時間を、説明会なんぞに奪われたくないのが小学生の心情。

呼び込むには、大人の知恵が必要です。

そこで、放送室ジャックを企画しました。

小学校の昼の放送は、お決まりの給食献立の説明程度で、音楽を流すくらいです。

そこに、突然、知らない大人名がやってきて、校内放送をするのです。

ある程度の原稿は私が作りましたが、あとはアドリブで、給食後に体育館に呼び込む面白い話をするだけです。

ところが、プロのサーファーは海の波に乗るのは上手なのに、電波の波は苦手らしく、噛みまくりです。

それにしても、大の大人でも、マイクを前にすると緊張するようで、それを私は声を殺し笑いを堪えるのが精一杯でした。

サーファーたちも互いの出番での失敗のおかしさを、目に涙を浮かべ、声を殺して笑っています。

小さな放送室で、大人の挑戦が終わりました。

色々と失敗はあったけれど、突然感があったので、子供達の興味は高められたようです。

あとは、体育館での選出です。

スクリーンの向こうから

体育館に集めた子供たちには、このビデオを見せました。

日向市が制作したYouTubeです。

面白おかしくできています。

これを見せて、中で登場するプロサーファーにスクリーンの後ろから登場させる演出です。

これには、子供たちも大喜びです。

この作戦も大成功でした。

 

しかし、次なる問題は、いかに子供達を浜まで連れてくるかです。

親に頼るとなると、家庭の都合に左右され、希望しても行けない子が出てきます。

それは平等ではありません。

そこで、次の作戦に出ました。

バスの利用

子供たちが学校まで来てくれたら、浜まではバスで移動する作戦です。

しかし、このバス代をどう捻出するかが問題です。

そこで、市にお願いしてバスを出してもらうことにしました。

市のPRにもなると当局の係に粘ってお願いしました。

マスコミにも情報提供をし、取り上げてもらいました。

これで、バスを出してくれた市ともウィンウィンの関係です。

おかげで、学校にまで来れた子供達を浜まで移動させることができました。

できない理由を考えるより、できる方法を考えた方が楽しいですね。

 

現地に着いた子供達のサーフィンの様子は、見事。

これは、次回に紹介します。

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