鼻の癌について

癌を生きる(9)ケアとメンタル

陽子線の治療は拍子抜けするくらい時間もかからず無痛状態で進みますが、この治療の効果を高めるには、治療前後のケアが大切なようです。

また、ある意味孤独な戦いですから、メンタルの維持も重要です。

サボると大変なことが起こりそうです。

治療中のケア

治療前後のケア

放射性皮膚炎を予防するために3つのケアを行うことになりました。

①洗顔

ゴシゴシ洗って、タオルでさっと拭き取る洗顔をやっていた私が、弱酸性の石鹸で泡立てながら、1日3回洗うようになりました。

②鼻うがい

今までやったことのない鼻うがいです。

鼻の片方の穴から専用の液体(少し塩を入れればOK)を流して、もう片方から出します。プールで溺れたような気分になりますが、慣れたら気持ちが良くなります。

これまた、1日3回です。

一度失敗して、夜中に大量出血してしまいました。

丁寧さは大切です。

③軟膏

照射によって影響が出そうな目と鼻周りに、それぞれ専用の軟膏を塗ります。

私は男で化粧もしたことはないので顔に何かがのっているのは変な感じです。

しかし、この面倒臭いことをサボれば、あとで自分が痛かったり痒かったりしなければなりません。

今回の癌も、仕事を優先せずにPETをやっとけば、もう少し早く見つかっていただろうし、治療も短期間だったでしょうからね。

メンタルの維持

治療は孤独です。

特に、コロナ禍の中の治療はそうです。

同じ癌の治療をするために宿泊している患者との交流が進まないからです。

レストランは「黙食」

お風呂は「黙浴」

人間の生きる力はコミュニケーションで得られることが多いので、そこは寂しいものです。

しかし、ホテル内のFree Wifi を使えば、いろんな人と繋がれます。

そこに熱や、匂い、体からでてく雰囲気みたいなものは伝わりませんが、十分です。

時代が進んでいて良かったです。

それでも、私の体の違和感や内面的なものは、他の人には、理解できません。

そして、自分も自分自身のことも分かっていません。

有名なジョハリの窓というのがありますが、多分自分も他人も知っている「A」だけで、コミュニケートするのは息も詰まります。

他人は知っている 他人は知らない
自分は知っている A B
自分は知らない C D

人の期待に応えることばかり、優先してしまいそうです。

他人だけが知っている「C」の自分を想像ばかりしていても仕方ありません。

人には隠している「B」の自分の中だけにいても孤独です。

私には、「D」の自分だって残っていて、可能性の塊だと考えることにしました。

だからこそ、ポジティブに挑戦するのです。

フィールドが違えば、自由を得ます。

そして可能性に心が躍ります。

 

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POSTED COMMENT

  1. 陽子 より:

    陽子線という治療法が気になり、少し調べてみました。いろいろ難しそうな説明でしたが、私の名前が陽子なので他人には思えません😂
    陽子線は絶対に先生を救ってくれます!!

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