鼻の癌について

癌を生きる(40) 光

陽子線で叩いた私の癌細胞は、DNAを切られたため細胞分裂をしての増殖ができません。

細胞は、数ヶ月で入れ替わりますので癌細胞は淘汰されます。

先月の画像診断では、レントゲン技師の「腫瘍維持」の診断に落ち込みましたが、先週の診断でほぼ消失していました。

あとは、来月の血液検査と再来月のMRI検査の結果をもって、経過観察に入ります。

陽子線治療後、鼻腔内の粘液口が機能不全を起こし、絶えず瘡蓋がつく状態でした。

時々鼻血もでていたこともあり不安を抱えた生活でしたが、好転しそうです。

約10ヶ月の戦いのゴールが見えてきました。

ボクシングに例えるなら、KO勝ちです。

ただし、自分もずいぶん撃たれた状態で、今後も不便さは残ります。

しかし、未来が見えます。

今日の空も鮮やかな青です。

病を得て

若い時は健康が当然であり、少々無理をしても完全回復も早いものでした。

しかし、10年前の脳腫瘍、今回の鼻腔癌と結構なハードルを乗り越え、少しだけ考えも深くなりました。

職場でも病をおして勤務する職員もいますが、無理をさせようとは思いません。

同僚に頼って良いと思います。

しっかり休んで、自分が頑張れる役を担えるときにその分を返せばいいのです。

(いつも頼る側にいる人もたまにはいますが)

健康は、失ってこそ、その大切さを突きつけられます。

まずは自分に優しくならなくては。

 

今回はここまでににします。

次回をお楽しみに。

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