一昨年のベストセラーに「FACT FULNESS」という本がありました。
要は、事実を一つの側面だけで判断せず、客観的データと比較して、事実を解釈することが必要だということです。
私の癌治療も、従来型と先進医療の長所や短所を比較し、方法を決めました。
ところが、この比較の考え方にひっかかからない民間療法が面白かったのです。
現代医学を超える?民間療法
私を心配した部下が、
「自分は腎機能が弱っていたけれど、その方に見てもらったら途端に元気になりました。他にも、癌の腫瘍がなくなった方もいます。その方を紹介しますのでぜひ行ってください。」
と言うので、その方を紹介してもらい、ご自宅を訪ねました。
訪ねた家で待っていたのは矍鑠(かくしゃく)とした80歳の白髪のご老人。
私を、自宅に招き入れると、簡単な説明をしてくれました。
その方の説明では、20年ぐらい前にご自分の父親を看取った後に、不思議だけれど人の体の悪くなっているところがわかり、その治し方も身についたということでした。
私の頭は「?」でいっぱいです。
しかし、せっかく部下に紹介してもらい、その方も待ってくださっていたので、「治療」を受けることにしました。
治療は、簡単です。
布団の上に仰向けになり、顔にタオルをかけられて、軽く全身をくまなく触れるだけです。
相手は、同じ男性の80歳の老人とはいえ、全身くまなく触れられるというのは、少し変な感じでしたが、しばらくすると驚くことが続きました。
肝臓のあたりで一旦手が止まり、
「少し弱っていますね。」
そして、顔を触りながら、私の鼻腔癌の腫瘍があるあたりで
「ああ、ここですね。流れが悪いですからね。流れを元に戻しますから少し待ってくださいね。」
と言って、しばらく腫瘍があるあたりを手を顔の表面でずらしながら、触れてくれました。
すると、次第に癌細胞のあるあたりが熱くなってきたのです。
「ああ、熱くなってきましたね。この熱はあなたが出しているのです。」
と老人は説明し、治療を終えました。
そのあと、「DNAなんとか」という医薬部外品を勧められなかったら、そこを本格的に頼っていたと思います。
強制勧誘ではないし、買うか買わないかは自分次第という事でしたが、その時点で、自分の選択肢ではなくなりました。
しかし、部下はその方に、私の癌の場所は言っていなかったようですし、その後の病院での血液検査で肝機能が落ちていることも分かり、びっくりしました。
世の中には、説明できないことが沢山あります。
その方は、過去に大腸癌や子宮癌などの腫瘍を消したし、私の場合なら一月通ってくれれば、腫瘍は消せると断言されました。
細胞の流れを、正常な向きに戻すと言うことが、人の手だけでできるのかは証明が難しいはずです。
あくまでも、結果を集めての証明でしょう。
まやかしにも思えますが、
ポジティブに生きるということは、選択肢を増やして判断することです。
私にとって、人智を超えた体験ができたことも、良い経験となりました。
各地ある民間療法のことを、これまで眉唾ものだと考えていましたが、否定ができないことも知りました。
何事もやってみてこそです。
次は、癌のデジタル画像との対面時の心境をお伝えします。
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