鼻の癌について

癌を生きる(39) 体をつくるもの

前回の投稿で、宮崎県の若手農家の取り組みを一部紹介しました。

病気をした私は、最終兵器の陽子線は使えません。

なぜなら、一生の間に受けても大丈夫だという被曝量の最大値に達してしまったからです。

今後悪化した時、自分の体を治すには、化学療法か外科的手術しかありませんが、これでは私の命は他人任せになります。

そこで、一番の最終兵器が、自分の免疫を上げることです。

人の血液は4〜5ℓありますが、入れ替わるのに100日程度かかります。

血液は、体に栄養を運ぶもの。

細胞の材料です。

免疫を上げるには、適度な運動の他には、体を作る食べ物を気にするしかありません。

(と言いながらインスタントに手を出しますが)

身土不二

人の体は、長い時間をかけて、その土地や気候に合うようになっています。

南米の有害物質が微量含まれる水を日本人が飲んだら、必ず体の具合が悪くなり、現地の人は大丈夫だったと以前、NHKか何かの特集で見たことがあります。

極寒地で野菜の取れないイヌイットが生肉を食べてお腹を壊さないのもそうでしょう。

人間の適応力はすごいですね。

ですから、自分が普段吸っている空気で育てられた物を食べるのは意味があることかもしれません。

それを、昔の人は「身土不二」(しんどふじ)と言っていました。

自分の住んでいる土地の物を食べるため、その土地が豊かでなければなりません。

また、土地が汚染されては困りますから大切にします。

水も含めて自分の住む土地を大切にするのは、意味あることではないでしょうか?

今は、地球の裏側の食べ物も安く手に入る時代ですから、こんなことを言うと「面倒くさい奴」なのかもしれません。

しかし、どうしても気になることがあるのです。

医食同源

どうして、遠くから運ばれる食べ物が、いつまでも腐らないのでしょうか?

私の小さな頃は、食パンは何日かしたら、青黴(かび)が点々と現れました。

今のパンは、いつまでも白いままで、結構長持ちしますよね。

お菓子も含めて長持ちするのは便利だけれど、よく考えれば不自然なことです。

いくら病院に行って薬をもらっても、食べ物に無頓着なら効果はどうなんでしょう?

私は、「旬」の食べ物が体を元気にしてくれると思っています。

今はトマトが一年中ありますが、一番の旬の夏に食べたい。

果物も秋に食べたい。

旬のものだけで全てを賄(まかな)うことはできませんが、意識するのは大切です。

食べ物が持つ一番のエネルギーをもらって、自分の免疫を上げたいからです。

誰しも健康は宝です。あなたの大切な人にも「旬」を食べさせてあげてください。

それに、たくさんの二酸化炭素を出しながら輸入されてくる食べ物に頼らないのも、地球全体に優しいことなのかもしれません。

今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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