鼻腔内の癒着を切り離し、薬を浸した綿を鼻腔内入れて3日後。
私の期待は、詰め物が取れたら、鼻が通って、思いっきり息ができる状態。
期待して診察台に乗り、詰め物を取ってもらいました。
息をするといい感じです。
ところが、完全ではないのです。
鼻腔内に、内視鏡を入れてみると、一番奥が癒着しており、1つであるはずの穴が小さな2つの穴に分かれています。
「またか」
とがっかりです。
スプレー式の簡易麻酔をし、ゆっくりと癒着を外します。
前回は剥がすのに力が入ったようですが、今回は一瞬で剥がれました。
息をしてみると、久しぶりの楽な呼吸です。
ところが、、、、。
少しずつ前へ
内視鏡で医師に詳しく見せてもらいました。
組織は弱って、粘膜を纏(まと)っています。
多分、治ろうとしているのでしょう。
手足を怪我しても治る時は、ドロっとしたものが傷を覆って、瘡蓋(かさぶた)になります。
基本的に濡れている鼻の穴では瘡蓋にはならず、粘膜でおおって治ろうとしているのでしょう。
医師は
「癒着が繰り返されています。もう一度、詰め物をし、様子を見てみましょう。」
「陽子線の影響が強く出ていますね。」
と説明してくれます。
またかと思って処置が済むのを待ち、3日後に再検査となりました。
皮肉なことです。
癌の治療後に、病院に行く頻度が高まるなんて、想定外です。
ただ、年齢を重ねたおかげか、時間が過ぎるのが早く、待つことは若い頃に比べて得意になっています。
お酒
そんな時間を過ごしていますが、お酒が楽しみなのは変わりありません。
ところが、指示された服薬の説明書には
「服薬中の飲酒は避けてください。」
と書いてあります。
大丈夫だろうとたかを括り飲んでみると、案の定、1時間後は超詰まりの状態になりました。
楽しみを奪われた私は、ズルズルの鼻で眠りの時間を迎えなければなりません。
私は酒豪では決してありませんが、お酒は大好きです。
リラックスできるし、楽しい時間を過ごせるからです。
ところが、それさえも奪われる。
これは、ピンチです。
しかし、考えようによっては、自分の内臓系の健康管理を始める良い機会です。
人は、自分に甘くできていますので、この断酒はチャンスです。
2週間ほどやめてみます。
何でもそうですが、解釈次第で、人生は豊かになります。
健康体を目指す期間を設定できたと考えることにします。
今度の再検査は、どうなることかな。
自分の我慢が試されます。
癌が顔を見せていないうちに、やっつけなくては。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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