鼻の癌について

癌を生きる(33) 再癒着

陽子線の治療が終わって、4ヶ月が経ちました。

そして、鼻腔奥の癒着や骨を取る手術をして一月が経ちました。

そろそろ、普通に戻りたいと思いながら先週、受診をしました。

しかし、完全な元通りを期待していませんでした。

相変わらず、鼻は通らず、何となく重くて痛い。

鼻うがいを頑張っても、薬を飲んでも、快方の手応えがないからです。

回復への弱い期待は、外れるのが当然です。

陽子線のいたずら

癌細胞を脂肪とタンパク質と水に分解するのが陽子線治療です。

しかし、万全ではありません。

癌細胞だけをターゲットにするなら良いのですが、用心のために周りも叩いています。

治療した癌は右鼻腔ですが、そちらより左が、ひどい鼻詰まり状態です。

頭もぼーっとして、鼻が詰まり、夜は眠れません。

今回の受診でも、癌ではなかった左鼻腔内の癒着が見つかりました。

内視鏡を入れての画像を見せてもらいましたが、鼻が詰まっています。

奥にカメラが進められないほど癒着していました。

その前の部位も、癒着したがっているようにさえ見えます。

担当医に、そのことを尋ねると

「癒着が大きくなる可能性がある。」

と教えてくれました。

 

この状態は珍しいようで、担当医が、しばらくケアをしてくれることになりました。

担当医曰く

「癌の再発は見られませんが、陽子線の照射部位に影響が出ています。」

最新の治療に託した結果、癌の再発はないけれども、正常組織が弱ったようです。

 

仕事は山のようにありますし、弱い姿を部下に晒したくはありません。

退職まで、残り4ヶ月。

刻々と刻まれる時間を気にしながら、ギリギリを過ごす感じです。

テレビドラマの主人公のようです。

亡くなった「いかりや長介」の寂しそうだけど味のある感じ

あんな感じにならないかな。

治療の今後

とりあえず、麻酔をして、癒着部分を切り離しました。

鼻は、血液がすぐに出やすい部位ですので、いくらか血液も出ましたが大丈夫です。

癒着を取る試みは計2回。

なんとか一時的に離れてくれたようです。

金属を入れるか、布を入れるかを数名の医師で相談し、金属は入れないことになりました。

アレルギー的な反応があるために布にステロイドを染み込ませて鼻腔の奥に詰めることになりました。

とりあえず3日間。

3日後には外して様子を見、癒着していれば、また切り離し、詰め物をする予定です。

なかなかエンドロールは流れません。

 

ただ、言えることは、自分が諦めていないこと。

試合の勝ち負けは、大量得点差であっても決まりません。

プレーヤーが勝ちを諦めた時に、勝負が決します。

 

もう少し、頑張ります。

それが、私らしいと、自分を鼓舞して。

 

今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。

次回はこちら

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