陽子線の治療が終わって、3ヶ月となりました。
これまでは、内視鏡で癌組織がなくなっているのを確認しました。
担当医が陽子線の効果を認めてもくれました。
しかし、あくまでも内視鏡で見える部分の診断です。
CTやMRIで微細なところまでを投影した結果ではありません。
その検査がいよいよ迫ってきました。
治療後は、何事もなかったように日常生活が流れ始め、ハードな仕事もこなしています。
本当は、免疫を高めるためにライフワークバランスを考え、仕事自体をセーブしたいものです。
しかし、一旦復帰してしまえば周りも自分もつい忘れてしまいます。
本当に、「喉元過ぎれば熱さ忘れる。」です。
検査の恐怖を和らげるもの
この3ヶ月は、癌が消滅していることを信じて生活をしてきました。
いや、「信じて」というより「祈りながら」の方が的確かもしれません。
がん治療の前は、治療後の5年生存率は4割から6割。
治療後は6割以上に高まったはずです。
私としては、8割くらいを期待して生活をしていますし、ポジティブに考えて、ブログ
や英会話、MacのPCなどチャレンジを続けています。
しかし、検査が近づくと、なんとなく不安が募ります。
そんな中、昨年は私の学校で理科の講師、現在は他校で勤務している先生が、公立中学校教員採用試験を受験し、見事に合格したとの連絡を受けました。
彼は、何事にも柔軟であるし、前向きに捉えられる性格でしたので、ぜひ中学校を受験してほしいと思っていた存在でした。
なぜなら、自分の殻に閉じこもって助言を受けなかったり、権利ばかりを主張したりするベテランもいますが、彼の対応の清々しさは、本当に眩しかったからです。
その彼が合格した知らせは、私を励ましてくれました。
また、昨年までの教頭が、私のことを気にかけてくれて、心配もしてくれています。
何より、私から学んだことを自分らしく学校経営に生かしていると話してくれました。
彼がいなくなって、彼のよさを思い知った私としては、こちらこそ学ばせてもらえて有難うと思っていますから、そういう話が何より嬉しいのです。
今の教頭も教務主任も職員も、よく頑張ってくれて、家で1日を振り返るときに有難い気持ちになります。
検査の恐怖、病の恐怖は、こういったプラスの関わりが追いやってくれます。
一人で戦うのは「かっこいい」ですが、周りがあってこそ、戦う気持ちも高まります。
さあ、検査は2日後。
覚悟はできています。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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