いよいよ治療最終日を迎えました。
ここに来れて治療を受けることになったのは多くの方々のおかげですが、この場所でも多くの人に支えていただきました。
始めから読む方はこちら
前回を読まれる方はこちら
チーム医療
データや内視鏡から患者の状況を把握し、治療の方針を決めたり、回復状況等を知らせるのは医師の役割です。
これはこれで、尊い仕事ですが、医療はその周りの質が左右します。
カードによる受付を済ませて、自分の登録番号がスクリーンに示されるまで、患者はただ待つだけですが、受付や看護師の挨拶や声かけがとても有難かったです。
一流の組織は、情報が瞬時に共有化され、自分の職でできることを柔軟に考えられるスタッフで構成されています。
例えば、一流のホテルで、チェックイン時に咳き込んでいたら、温かいスープを部屋に届けてくれたり、ポーターが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれます。
多分、医療現場でも同じことが言えると思います。
忙しい医療現場で働く人にとって、患者の扱いはルーティン化されていて、患者が顔のない存在になってしまうこともあるかもしれません。
一人一人のエピソードに付き合えるほど、暇はないと思います。
しかし、患者にとって治療入院している期間は、「特別な時間」なのです。
ですから、自分の情報が共有化されていて、ちょっとした話にそれが出てくると安心感を覚えます。
「鼻に違和感があるんですよね。」
「口な中は口内炎が大きい割に、食事はなんとか出来ているのですよね。」
私が、スタッフAさんに説明したことを、別のスタッフも当然のように知っていることに何度も遭遇しました。
これは、隣接のホテルのスタッフさんにもありました。
研修でも仕事でもグループを作ることは多いですが、そのグループがチームにまで育つのはなかなか容易ではありません。
スタッフ一人一人が当事者意識を持って、ミッションに向かっていくことは簡単なようで、とても難しいからです。
組織において、当事者意識の薄い人は、自分の会社のことを「この会社は、・・・」と切り出します。
会社と自分が別関係です。
しかし、当事者意識の強いスタッフは「うちの会社は、・・・」と主語に自分が含まれます。
今回の治療場所のメディポリスは、見事にチームでした。
皆が当事者でした。
ありがとうございました。
今後の治療
今日でメディポリスでの治療は終了です。
癌の腫瘍は、やや小さくなっており、数値に改善も見られますが、完全ではないのに、なぜ?と思います。
理由は、これから再生能力を奪われた癌細胞は死滅し、正常細胞が復活するからです。
その改善過程は地元の県病院でチェックをします。
「癌細胞」が退散した画像にいつ出会えるかを楽しみにして、日常生活を送ります。
今後は、陽子線治療のその後を時々発信していきたいと思っています。
同じ鼻腔癌で落胆している方がいらしたら、連絡をください。
何かをのお役に立てればと思います。
今回は、ここまでにします。
次回をお楽しみに。
特に次回はミラクル体験、必読です。
次回はこちら
こんばんは 先日 N拓 に聞いてびっくりした次第です 回復に向かっているということで安心しました!なんどきも挑戦する心ですね たまにブログ覗かせてもらっています また回復したら皆で集まりたいです!