治療が半ばを過ぎて、鼻の中は乾燥するし、大きな口内炎ができて食事が不自由になってきました。
しかし、モチベーションを上げてくれる幾つかの出来事がありました。
野生との出会い
私が治療をしている指宿市のメディポリスは、指宿市内を見下ろす山の中腹にあり、数多くの遊歩道や展望台もあります。
その規模や充実度はびっくりするくらい素晴らしいのですが、利用者が少ないのか、いつもひっそりとしています。
ですから、誰も通らない遊歩道を散歩していると、頭上を覆う緑の枝がバサッと揺れたり、揺れた拍子に水滴がドシャッと降ってきたりして、驚かされることもあります。
車での移動中に、一匹の猿に出会ったので、私の警戒感が強くなっているのかも知れません。
私は、猿が苦手です。
小学生の頃、大分県の高崎山に行った時も家族の中で私だけが襲われたし、社会人になって行った屋久島の時もそうでした。
屋久ザルは、本土の猿に比べて小型ですが、動きは俊敏です。
この屋久ザルが、私の弁当をさっと取ろうとしたので、私は抵抗しました。
すると、屋久ザルは、サーカスのように見事にジャンプして、私の顔の高さにある枝に飛び移り、牙を剥きました。
慌てた私は、近くを流れていた小川の真ん中まで、石の上をジャンプしながら逃げたのです。
泳ぎが苦手な猿を寄せ付けないためでした。
作戦は成功し、猿は私を睨んではいましたが、近寄ってはきませんでした。
私は、小さな川の中の小石の上に立ったままで食事を素早く済ませることができたのです。
しかし、下山中も距離をとって後を追っかけてくる猿は、決して可愛いものだとは思えませんでした。
こういう経験がある私が、朝靄の中、山道を散歩していると、突然、獣の雰囲気を感じたのです。
身の毛がよだつ感じ。
「もののけ」です。
ウォーキング音楽を聴いていたイヤフォンを外して、あたりを伺うと
鹿のカップルでした。
じっとこちらを見て、動きません。
動物園とは違い、柵のない状態で、同じ目の高さの動物と対峙すると対峙すると、緊張が走ります。
結局、人間(私)なんてこの程度なのです。
数分の出会いの後、鹿のカップルは、突然、踵(きびす)を返し、森の中に走り去りました。
人はいくつになっても、初めての体験が、自分に気づきを与えてくれると感じました。
花のプレゼント
部下から、花が届きました。
どちらかというと無骨な彼が、どんな気持ちで、花を選んでくれたのだろうと考えると有難いやら、微笑ましいやら、、、。
美しいアレンジで、心も和みます。
しかし、この美しさを維持するためには、水やりが欠かせなくなりました。
これは、負担ではなく元気になる良い方法です。
東日本大震災の時に、同じように家族や家を失っても、炊き出しをする方で頑張った人と、炊き出しを待つ人では、元気になるスピードが違ったと社会学者は分析しています。
人間が一番、元気になる方法は、慰められる側から、慰める側に変わることです。
私も、世話される側から、世話をする側に回ります。
いつまで、花が綺麗でいてくれるでしょうね。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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https://hel4y.hatenablog.jp/entry/2015/01/13/073000
この足跡を見て思い出しものがあり、添付してみました。
今回の良い経験をプラスに替えて楽しく生きてみてください。
ありがとうございます。
自分ばかり大変だと思ってしまっていました。
良い、気づきができました。
前を向きます。