自民党の総裁選が盛り上がり、結果的には岸田さんが総裁の座を射止めました。
総裁選の様子を見て、誰が良いだろうかと予想する様子を見ていて、私たちの国は平和な国だなと強く思いました。
隣の中国や、韓国、北朝鮮で、日本と同じように国の指導者を論じたら、どうなるのでしょうか。
想像しただけで怖いです。
これらの指導者は、幼少期から青年期にかけ、どんな先生に影響を受けたのか興味があります。
今日は、全ての人に関係があった先生のモチベーションについて考えてみます。
先生のモチベーション
近年、「働き方改革」という言葉が世間に広まりましたが、改革自体が進んだかは定かでないところです。
本来、働く人のモチベーションを上げるには、地位と報酬が大きな要素です。
ところが、先生方に「管理職試験を受けますか?」と尋ねても、ほとんどの先生が「私は、学級担任をして、生徒に直接関わることを夢見て、先生になったんです。」と答えます。
校長や教頭といった管理職を魅力に感じる人は多くないようです。
となると、報酬を上げればよいのですが、公務員の給与を働きに応じて分配するのはとても困難なことです。
それに加えて、
- Aの業務をすると手を挙げた人が、どの程度の成果を挙げたら報酬に反映できるか
- 気づかないと困るけれども業務とは言えない仕事で学校を支えている先生方の報酬をどうするか
- 評価者が②まで気づけるのか
など、解決が難しい問題も山積しています。
しかし考え方を変えると、教員の報酬は「子ども達の成長ドキュメンタリー」にライブで付き合えることではないかと思うのです。
できないことが増えていく人を支える介護施設で働く方々のホスピタリティには頭が下がります。
一方、教育現場ではできるようになっていく子どもを相手にします。
ですから、課題があって結構、問題があっても大丈夫。
子ども達が、そこを乗り越えていくライブに付き合えるからです。
ところで、このライブは「一人一人を大切に」と言う言葉を誤解して、子ども達の自由を尊重しすぎると成功しません。
想いを持って「手塩にかけて」ライブを楽しんで欲しいのです。
大切な子どもだから塩をすり込むくらい鍛えて、次のステージに上げたいものです。
さて、私たち自身は、教師として手塩にかけて育てられたでしょうか。
教育系の学部を出れば免許は貰えますが、十分ではありません。
今は研修も充実し、先輩の先生が「手塩にかけて」育ててくれますが、その後も自分を手塩にかけて育ててくれる人を大切にしたいものです。
手塩にかけてもらった記憶
約10年前のことです。
私はできない職員として教育行政の大切な部署で働いていました。
歳も押し迫ったちょうど今頃、私は財政課に提出する企画書をなかなか完成できませんでした。
何度書き直しても上司に修正を命じられ、時間は過ぎるばかりでした。
県の教育長も出席する忘年会に、上司が参加できなくなるのではと私は心配しましたが、心配するなと言われ、チームリーダーと3人で何とか仕上げることができました。
しかし、時刻は、午後8時半。
慌てていた私は2人の上司に「迷惑をかけました。早く忘年会に合流しましょう。」と促しました。
しかし、2人の上司は「君が頑張ったから、3人だけの忘年会を30分やるぞ。」と言って下さりました。
そして、小さな居酒屋で美味しいビールを頂き、その後二次会に合流しました。
手塩にかけてもらって、できたら褒めてもらうというのは大人の私であっても涙が出るほどの嬉しさでした。
ですから、自分に厳しいことや、自分にとって耳障りの良くないことを言ってくれる人は、本当に大切な存在です。
私は、手塩にかけて育ててもらったので、次の世代を手塩にかけて育てたいとも思っています。
リーダーが深い愛情を持って、すり込む塩の準備をするのは大切なことです。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに
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