鼻の癌について

癌を生きる(2) 癌の宣告

耳鼻科での診察

耳鼻科の診察では、鼻にスコープを入れて調べました。

小さなカメラですが、入れるとなると結構な違和感や痛さもあるらしく、簡単なスプレーによる麻酔をして、10分程度待ちました。

麻酔をしているとはいえ、カメラは異物ですから、違和感があります。

思ったよりも奥まで調べられたからです。

検査結果は、医師が、画像を見せながらすぐに知らせてくれました。

「鼻腔内に腫瘍がありますね。この部分から奥のこの部分までです。組織をとって調べましょう。少し痛いですが、我慢してください。」

ただの鼻血で、どこかの血管が破れやすくなっていただけだと思っていた私にとっては予想外の言葉でした。

しかも、組織を生検に出すとは尋常ではない雰囲気も感じ取れました。

普通、癌は親族や近親者にいれば、用心もします。

科学的に証明されてはいないでしょうが、家系的なものがあると思っていました。

私の家系に、癌の話は皆無でしたので、日頃から癌の話題をスルーしていました。

しかし、医師は癌の可能性を冷静に指摘しました。

誰にでも癌の危険はあるのです。

それでも、この時点で私は陰性であると期待していたのです。

診察の結果

医師は「検査結果は、1週間後には分かります。結果が来たらお知らせします。その結果次第で治療方針を決めます。」と今後のことを教えてくれました。

1週間というのは結構長いと感じましたが、結果的には4日後に電話があり、医師に呼び出されました。

結果は、鼻腔癌。

すぐに県立病院の予約と紹介状を準備してもらい、その4日後に、県立病院で再受診をし、翌週にはCT、MRI、PETと検査が続きました。

さすがに、画像を見せてもらった時は、落ち込みましたが、すぐに決めたことがあります。

 

「笑いを忘れないで、ポジティブに生きること」

 

以前、こんな記事を読んだことがあったからです。

糖尿病患者に食後インスリンを打つグループとお笑いの芸人のライブに参加するグループの食後血糖値を測る実験があった時、どちらも食後の血糖値はコントロールできていたそうです。

薬に頼る生活は、より強い薬に移行する危険もあるし、副作用も心配です。

しかし、笑いの副作用はありません。

ポジティブに生きること

それが、この物語を貫く、テーマです。

この後のポジティブなリアルなストーリーに期待してください。

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