技術の先進化で、生活は便利になりました。
必要な情報は、すぐに手に入ります。
しかし、人間の本音は、そんなに簡単に引き出せるとは思えません。
子供の本音の引き出し方
忙しい日常で、我が子が学校から帰ってきて、親が聞きたいことは、子供の関心事ではなく、自分の関心事です。
宿題はあるの?
プリントは出たの?
給食着は洗濯機に入れた?
と次々に自分の聞きたいことを聞きたくなります。
働いている親からすれば、ゆっくりとした時間を持とうとすると晩御飯が遅れたり、子供の寝る時間が遅くなったりもしますから当然のことです。
しかし、これをやりすぎると、「尋問」になってしまい、聞かれたこと以外の話をしなくなります。
子供の本音は、ある意味めんどくさくて、意味もなさそうですが、我慢して聞いていくと浮かび上がるようです。
親に聞かれたわけでもなく、子供が自ら
「ねえねえ、聞いて、聞いて!帰り道に、◯◯くんが、こんなギャグをやって、楽しかった。」
と言ったとします。
親の立場からすると、流すような話です。
しかし、子供が自ら口を開いたことがとても重要なのです。
自分から言い出したことが本音です。
さっきの言葉からは、子供が楽しいと思っている時間が分かりますし、人間関係も透けて見えます。
尋問のように、誰と遊んだ?何して遊んだ?では出てこない場面が分かります。
自分から話し出すのを待つことは大変ですが、大切なことです。
自分言葉
1日精一杯働いて疲れて帰ってきた時、子供が家の中でレンジャーになってかかってきたとします。
「うるさい!考えろ!静かにしろ!」
と言いたいところですが、この場合、主語が誤解を生みます。
あなたが、うるさい
あなたが、考えろ
あなたが、静かにしろ
となるからです。
親の本音は、
私は疲れている。
私は、静かな時間を持ちたい
私は、あなたのことを大切に思っているが、今は、少し休みたい。
のはずです。
主語が、「あなた」ではなく「私」となれば、伝わり方も違ってきます。
これは、家庭だけでなく、仕事場でもあるケースだと思います。
同僚や部下に、あるいは上司に、伝える時、主語を変えるだけで、伝わり方も違いますし、本当に伝えたいことがはっきりします。
豊かだけれども、曖昧な日本語
日本語は、主語抜きでも、年齢や性差まで伝わる便利な言葉です。
「おい、雨が降りそうだぞ。洗濯物を取り込んだらどうか?」
「そうですね。」
「大丈夫じゃ。わしが、さっき、取り込んだ。」
「僕も手伝ったんだ。偉いでしょう?」
主語や目的語が抜けても、通じてしまいますし、文章にしたとしても、性別や年齢、家族関係まで想像できます。
また、日本語は、順番が違っても、伝わります。
(私は)(あなたが)(好きです)
’(好きです)(私は)(あなたが)
(あなたが)(好きです)(私は)
これを英語で考えてみると
(I)(love)(you) 私はあなたを愛しています。
(Love)(you)(I) あなたを愛しなさい、私は、、、。
(You)(love)(I) あなたは愛している。私は、、。
意味が全く違ってきますね。
このように日本語はとっても便利です。
しかし、互いの阿吽の呼吸で成り立っている部分もありますから、本当に伝えたいことは、「わたし」を主語にするようにしなければならないのです。
私は、分かったふりをして言っているのではありません。
いつも失敗しているので自戒の念を込めて紹介しています。
今回はここまでにします。
次回をおたのしみに。
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