夏休みも折り返しましたね。
スタートダッシュで宿題を終えようと頑張っていた子どもたちもお盆の休みで一息ついていることでしょう。
しかしながら、夏休みの宿題って、何のためにあるのでしょう?
折角なら、意味あるものへ
小学校や中学校の校長をしていた時に、一番気になっていたのは、意味のない宿題のオンパレードでした。
教員は、頑張ってプリントを刷り、分厚い宿題の作成を頑張りますが、それって何のためなのでしょうか?
学力の真ん中くらいの生徒にとっては意味があるのでしょうが、それはごく一部。
ほとんどの生徒にとって、易し過ぎたり難し過ぎたりで、効率の悪いものです。
(こういった無駄な努力で誤学習した子どもたちが働き方改革なんてできないでしょうね)
宿題を通して
- 自分の弱点を知る
- 分からないところを調べて、内容が理解できる
ならまだしも、単に提出したかどうかを評価されるのでは、宿題をする前と後で大した成長は望めません。
ただでさえ、脳は負荷がかかることを嫌います。
三日坊主は、根性がないのではなく、ごく当たり前の現象です。
それなのに、意味のない宿題をさせていては、三日坊主を大量に出してしまいます。
頑張ったのに力がつかないなんて時間の無駄でしかありません。
では、英単語でも一気に覚えてみませんか?
あきらかに、before afterが違いますよ!
記憶は回数
英単語を毎日10個覚えると、1年間で3650個の英単語を覚えることになります。
しかし、現実は、ほとんど覚えていません。
今日覚えた単語を1年後に思い出すのは無理ですよね。
基本的に、人は覚えた瞬間から忘れ始め、20分後には4割を忘れるのですから。
(これは東大受験生でも同じ)
そういう意味では人間は忘れる動物です。
ただ、一回覚えて忘れたものは、2回目の記憶に要する時間が少なくてすみます。
しかも短いスパンで繰り返すことで、記憶が長期保存される仕組みのようです。
ですから、英単語なら毎日200個くらい覚えるような学習を何回も何日も繰り返し、思い出せるようにするのがお薦めです。
ただ、200個を覚えるのは自分の記憶力のなさを嘆きながらの努力ですから、続けるには根性が必要ですけどね。
力がつくのだけれども、根性がいる。
悩ましいですね。
根性を使わないようにするには、ルーテイン化するしかありません。
ご飯を食べたら、歯を磨く。
家に帰ったら靴を揃える。
1日のどこかに組み込むとよいと言われています。
難しいけれど、意味のない宿題よりはきっと力がつきます。
力がついたら、それが成功経験となってモチベーションが維持できます。
やってみませんか?
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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