鼻の癌について

癌を生きる(44) 鼻腔癌治療と花粉アレルギー

スギの花粉が心配な時期になってきました。

いつの時代から花粉アレルギーが言われ始めたのでしょうか?

アレルギーは、人間が異物を察知した時に働く防衛反応ですが、花粉を敵だと感知するのはなんだか不思議です。

日本が貧しい頃は、お腹の中に回虫や蟯虫がいて、人のアンテナはそちらを監視していたようです。

ところが、お腹の中がきれいになった日本人は、ダニや花粉など微細なものに反応してしまいます。

発展途上で、飲み水の浄水システムのない国々では、花粉アレルギーがないらしく、ジレンマのある問題とも言えます。

とは言っても、問題は花粉。

鼻毛のない私の春

陽子線治療で、癌組織を死滅させたのは大成功でした。

しかし、その他の組織も壊れてしまったことが、今年も私を苦しめます。

これまでに何度も触れたように、鼻毛が全くないのですから、花粉の入り放題です。

もともと、花粉アレルギーはなかったのですが、さすがに防衛するものがないので、鼻が詰まります。

私の信頼する担当医の助言通り、1日数度の鼻うがいをしていますが、自然は容赦ありません。

忖度をしてくれないのです。

 

ただ、この不便な状況も、日常となれば、その不便さや違和感が和らいでいくのですから、うまくできています。

でも、言えることは一つ。

健康が当然と思って過ごせている時は、健康の有難さは軽いものですが、健康を失ってみると健康の有難さが身に染みます。

 

若い時は、お金持ちに羨ましさを感じていましたが、一番は健康。

適度な運動ができてお腹がすいてこそ食べ物も美味しいし、心が健康であってこそ映画で感動の涙も流せます。

 

面倒くさいけれど、体に違和感があったらすぐに病院に行ったり、定期的な健康チェックをしたりすることは大切だと、今頃になって気づく私です。

 

今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。

前回はこちら

癌を生きる(43) 寛解ステージ3の鼻腔癌が見つかって1年が経ちました。 ステージ3は、癌細胞が骨まで侵している状態です。 上皮の部分なら他への転移...

 

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