食事に関して、日本人と外国の人とでは考え方が違うようです。
昔から日本人にとって食事は、仕事の間に摂るもので時間をかけるのは気が引ける雰囲気がありました。
ですから、時間をかけずに仕事に戻ることを前提として、
「ご飯を済ませてきます!」
となるわけです。
食事で会話を楽しむ余裕はなく、短時間に済ませるものとして小中学校時代から躾けられてもいます。
小中学校の給食時間が急がされる理由は、カリキュラムの問題です。
本当はゆっくり時間をかけてあげたいけれど、午後の授業や部活時間が遅くなれば、学校にいる時間が長くなります。
子供たちも大変でしょうし、教職員も残業を前提とした働き方になってしまいます。
また、自校給食ではなくセンター方式では、給食の運搬車のスケジュールに合わせなければならないので、とにかく急いで食べることが優先されてしまいます。
短い時間で済ませる給食は、(例えとして適当ではないでしょうが)ブロイラー的に思えます。
ハワイの学校は違っていました。
楽しむ食事
ハワイの学校は、教室では食べません。
ランチセンターみたいな建物に、昼食時間のなったら集まります。
一応、いくつかのメニューが準備され、自分の腹具合に合わせてオカズをついでもらいます。
サーブ(ついでくれる)してくれる人は、専門の職員や保護者のボランティア。
みんなでワイワイガヤガヤ、食べていました。
済ませる食事ではないのです。
学校給食のしつけをしているのは、刑務所くらいでしょか?
気になります。
私たちが当たり前と思っている習慣は、見直す必要があるでしょう。
バランスよく
さて、その給食では、やっぱりバランスよく食べる必要があります。
ちょっと無理をしてでもです。
なぜかというと腸内細菌の種類を増やすためです。
人間の腸内細菌を基本的五つに大別して、癌や高血圧のリスクを研究が進められています。
一番長生きは、昔ながらの発酵食品や根菜や魚を食べている人たち。
次が、バランスよく食べている人たち。
最も病気リスクが高い群は偏食組です。
腸内細菌が多様であれば、消化も悪玉の撃退もできるのですが、多様でなければ便秘や慢性疾患を引き起こす率が10倍以上だというのです。
本当は、家庭で腸内細菌の種類が増えるような食事をしてほしいですが、いろんなご家庭があるので、給食が担う役割は軽視できません。
「食」という漢字は、人が良くなると書きます。
楽しい食事でバランスよく食べて、未来の主人公が育ってほしいものです。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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