人権の世紀だと言われ、SDGsの17の目標では次の世代に向けた目標が全世界で共有されています。
自分たちではなく、次の世代のためにというのが1番の肝。
これまでも、学校では、教室、図書、各施設を大切に使いなさいと教えていました。
一時的に借りているだけで、次の後輩にも綺麗な状態で使ってもらうためです。
それを地球規模で考え、しっかり次の世代に渡そうというのがSDGsの考えの一つです。
以前のブログで触れたと思いますが、私の住んでいる町の海は、磯場に潜れば、豊かに海藻が生い茂っていました。
緑の海藻が潮の流れで揺らされ、その揺れの中、色とりどりの魚たちがこちらを見ながら戯れていました。
流石に、人気の鮑(あわび)やサザエはある程度深く潜らなければ採れませんでしたが、、。
ただ、採れるかどうかは別として、採るまでの過程が少年の心を満たしていました。
獲物をゲットするには、水深2m以上は潜らなければなりません。
潜る角度はほぼ垂直。
角度が甘いと深くは潜れません。
一気に深いところまで潜って、体が浮かないように岩の突起を握りながら、まずは様子を伺います。
自分も海藻と同じように潮の流れに揺らされながら、丁寧に探していきます。
しかし、一発では見つかりません。
水深が深ければ水中眼鏡は水圧でピッタリと顔にくっつくし、耳もおかしくなります。
そんな時は、水中で鼻をつまみ、耳の空気圧を調整し、対応します。
何度か潜る中で、海中の岩の凹んでいるところや割れ目に獲物を発見します。
サザエの苦味の美味さがわかったのは年をとってからであり、その時はそれほど好きではなかったのですが、狩りの面白さを堪能できました。
岩場にはタコや卵を孕んだエビもいたし、珊瑚も群生していました。
その時の豊かな海の映像は、今はありません。
潜っても、海藻のついていない裸の岩がゴロゴロしているだけです。
海の豊かさを守ろう
SDGsの目標の一つに「海の豊かさを守ろう」があります。
私は、実際に目にした光景が激変しているので、とても共感しています。
日本各地で海の豊かさを保つために山に豊かな木を植える活動が行われています。
杉や檜ではなく、落葉して養分を作り、溶け出したものが海を育む取り組みです。
川が痩せてしまえば、海が豊かになるはずはありませんからね。
人間の安全な暮らしのために護岸工事は充実し、コンクリートで固められていますが、困ったことに栄養の流れは制限されます。
小さな川?でさえ、コンクリートで固められています。
豊かなようでそうではありません。
メダカは姿を消し、ジャンボタニシが繁殖し、生態系もめちゃくちゃです。
自分の街の川は、海を育む川になっているでしょうか?
私は十分に海を満喫しました。
同じように次の世代に豊かな海を残したいものです。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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