鼻の癌について

癌を生きる(41) 気長に

退職して、やっと自分の体と向き合っています。

先月までは朝5時くらいに起きて支度をし、職場に行く前に鼻詰まりを解消すべく、鼻うがいをしていました。

その習慣は今も同じですが、先月までは鼻うがいをした後の出血がなかなか止まらず、職場にぎりぎりとなり、焦ることが多かったのです。

学校に行っても、校長の元気がないと学校も沈むと思って、空(から)元気を出していました。

今は、朝夕の鼻うがいの時に出血しても、ゆっくり止まるのを待てますし、別に止まらなくても焦りもしません。

公の仕事を任されていると、自分よりも公を優先していましたが、今は自分を大切にできています。

それにしても、この鼻の違和感はいつまで続くのでしょう。

諸刃の刃

癌細胞は、現代の医学で消失したけれど、正常細胞の暴走がなかなか止まりません。

暴走と言っても、単に鼻腔内の粘液が出続けて、しばらくすると固まり、鼻が詰まる現象です。

粘液の質としては、怪我をした時に活躍する血小板です。

怪我をしたときは血小板が血管表面に集まり、互いにくっつき小さい塊(血栓)をつくって、傷口の血をとめる仕事を担っています。

私の鼻は、いつも血が出ているわけではないのに、この血小板が塊をせっせと作るのです。

鼻うがいをして塊を柔らかくすると、剥がれやすくはなりますが、結構大変です。

血が出ないように塊を取ったとしても、何を勘違いしたのか、またまた血小板が出てきます。

多分、陽子線の影響で違うプログラムに書き換えられて、血小板が出てきているのでしょう。

毎日、違和感に苦笑いです。

しかし半年のスパンで見ると、シリコンやガーゼなどの詰め物をしていた状態からずいぶん改善しています。

1週間に一回、地元の耳鼻科で麻酔をして除去してもらうのですが、処置後の痛みも軽くなっています。

やっぱり、物事は長期の物差しで見ないといけないですね。

短期で見ると落胆しますが、長期で見ると回復に感謝です。

 

病になったら、気長に考えるほうが良いと、短気な私が気づくとは。

人生は面白いものです。

 

今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。

前回はこちら

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POSTED COMMENT

  1. 湯地 より:

    やはり、公の仕事を優先している自分がいます。それは責任感なのか、義務なのか。しかし、子ども達のためにと考えると、それだけで崇高な仕事だと思うので、このからも頑張ります。また、会いに行きます。湯地

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