先週の木曜日は、私が校長として10回目の卒業式を無事に終えることができました。
新型コロナウィルス感染防止のために、卒業生と保護者、来賓は2名の少人数でした。
それでも、120名近い卒業生がいて、ひと家族2名だとして240名、職員を合わせると400名を超える人数でした。
会場は、美しい花で飾られ、厳粛の中、暖かな雰囲気がありました。
この日に合わせて、花の時期を調整してくれたスタッフに感謝します。
花時は、ひなたで成長させたり、日陰で遅らせたりしなければ、合わせられません。
天候に合わせた地道な努力に頭が下がります。
名前に込められた願いや祈り
小学校を卒業して、中学校に向かう時に子供たちになりに目標や決意が生まれます。
部活を頑張るとか、友達をつくとか、勉強を習慣づけるとか。
いろいろあるけれど、最後は自分の名にふさわしい生き方をしてほしいと私は式辞で述べました。
一人一人の名前は、若い親の祈りや願いから生まれたはずだからです。
若い親、お腹に命が宿ったことがわかった時から、「男の子だろうか?女の子だろうか?」と楽しみながら想像します。
そして性別が分かった頃から、名前で真剣に悩みます。
ある程度、候補が決まりますが、実際に赤ちゃんに対面して顔を見ると、候補としていた名を考え直すこともあります。
そうやって決まった名を、若い親は、微笑みながら、呼びなれない中、何度も呼んだはずです。
成長する中で、「ちゃん」がついたり、「くん」がついたり、時には呼び捨てにされながら、名前が呼ばれます。
名を呼ばれて、しっかり返事もできないのは、親の願いや祈りが刷り込まれないのと同じ。
そうであるならば、名を呼ばれたらしっかり返事をしよう。
名を呼ばれて、返事を繰り返すことで、あなたはあなたになる。
名を大切にした生き方をしよう。
こんな話をしました。
親も同じ。
子につけた名の意味を考え、自分が一番願っていたもの、原点を考えることは大切です。
人のこと比べてどうこうではなく、自分は何を願って名をつけたのか。
その原点がぶれなければ、子育てにも余裕が出る気がします。
人生は長い。
誰しも、迷うことはある。
その時に立ち止まって、名を見つめ直すのは、誰にとっても大切なことではないでしょうか?
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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