私の校長としての任期は、残り一月を切りました。
昨年末、残り100日を切ってからは、あっという間に今日を迎えました。
まさに光陰矢のごとし。
6歳の子にとっての1年は、人生の6分の1。
60歳の私にとっての1年は、人生の60分の1。
当たり前なのかもしれません。
そんな時間感覚の私ですが、春を感じるのは幾つになっても嬉しいものです。
陰で支えてくれる人
学校は、基本的には灰色のコンクリートの建物です。
色のない校舎では、気持ちも上がりません。
「宿題を忘れた。」とか「友達とトラブってる」など、朝からコンクリート色の気持ちで登
校する生徒もいます。
職員だってそうです。
生徒の幸せを願って頑張っているのに、思いが届かなかったり、保護者に理解してもらえなかったりすることもあります。
本来、師弟は半分ずつの責任を持ちます。
生徒が学ぶ楽しさを感じられ、思索を深められるような授業する先生の責任。
先生が教える楽しさを感じられるような反応をし、学ぶ雰囲気を作る生徒の責任。
両者が、その責任を放棄したら、学校は崩れてしまいます。
しかし、いつもうまくいくとは限りませんよね。
うまくいかないとき、色のない校舎が美しい花に彩られていたらどうでしょう?
柔らかい花びらが心を和ませます。
我が校は、そんな学校です。
なぜなら、寒い中、種から花を育ててくれる職員がいるからです。
お陰で、学校の玄関は、季節ごとに色とりどりの花が咲き誇っています。
何でもそうですが、主役を盛り立てるバイプレーヤーがいて、物語は心を打ちます。
学校にもたくさんのバイプレーヤーがいます。
事務を粛々と進める人、花を準備する人、玄関を履く人、給食のお世話をする人。
昔から、そう言った陰の人に、「御」「様」つけて、「御陰様」と呼んでいます。
我が校も、お陰様たちのおかげで、春を迎えます。
もうすぐ私も春に見送られて、次に向かいます。
お陰様です。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに