ウクライナへのロシア軍侵攻が始まりました。
全土の掌握は時間の問題でしょう。
1994年にウクライナは全土に配備された核ミサイルを撤廃する代わりに領土の安全を保障されました。
それを補償したのは、イギリスと、アメリカとロシア。
今回の軍事侵攻は、その約束を反故にするもので、核を手放せば大国は易々と侵攻してくることを示しています。
北朝鮮の金正恩も、核を手放すことはないでしょうね。
それにしても、世界で1番の小麦、2番の石油、3番の天然ガスを輸出しているロシアと豊かな穀倉地帯を持つウクライナの紛争の世界に深刻な影響を与えそうです。
我が国が主張している北方領土の問題の解決は、とても難しいものだと思わざるを得ません。
なぜ、戦争は起こるのでしょうか?
日本も古くは国内の豪族・大名が近年は軍部が諸外国と戦ってきましたが、別に方法はなかったのでしょうか?
歴史を紐解くと
大和政権が樹立されるまで、国内では1世紀以上紛争がない状態が続きます。
一般的に、統治を広げるなら各地の豪族との戦いが続くはずですが、それがないのです。
実は、大和政権は地方の豪族を排除するのではなく、自分の娘をどんどん嫁に出したのです。
およそ100年の間、それを繰り返しました。
そのため地方の豪族の子供は全て天皇家と姻戚関係になります。
天皇が叔父さん、大叔父さんになる関係です。
地方の豪族と言っても、その地方には多くの親戚もいたはずですから、日本全土が天皇家と姻戚関係になったのです。
戦わずして国を統一していくこのやり方はすごい知恵です。
(女性の人権を考えていたかどうかは疑問が残りますが)
しかし、この方法は天皇家が他の豪族に取って代わられる可能性もあります。
例えば、サザエさんの家庭で考えると
磯野波平が天皇の場合、カツオは次の正統な天皇です。
サザエにしてもそうです。
しかし、サザエが他界してタラちゃんが次の天皇になるとマスオ系の王朝が始まってしまいます。
つまり、地方の豪族に娘を嫁にやったとして、その娘が天皇になるところまでは良いのですが、その子が天皇になると豪族系の王朝に代わってしまい、正統性を失います。
だから、男系の万世一系をずっと守っているのです。
そんな経緯があって、17条の憲法でも、
- 第1条が仲良くしよう
- 第2条が信仰を大切にしよう
- 第3条が天皇の言うことは聞いてね
となっているのです。
普通、第3条を第1条に持ってくるのが支配体制では当たり前のような気がしますが、前述したように日本全体が親戚関係ということで成り立っているので、この順番になったのでしょう。
平和のために
全世界が親戚関係というのは、宗教や文化の違いもあってなかなか難しいでしょうが、世界と交わることは意味があります。
以前ハワイの学校を視察に行った時、ハーフ、クオーター、ミックスドがほとんどでした。
純然たるハワイ人や日本人はいませんでした。
だから、互いの違いをおおらかに認められていたのです。
ロシアに17条の憲法があるとしたら、第1条が「俺のいうことを聞け」ですね。
21世紀に入って、次の未来に向かっていたと思っていましたが、この感性は悲しい限りです。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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