大成功に終わったダンスパレード。
傍から見れば、それまでのストーリーは分かりませんが、参加した人には心の奥底に残るものが刻み込まれます。
別にしなくてもよいことです。
それでも、仕事が終わって、もうひと頑張りして作り上げたものですから、価値があります。
私などは、ダンスをなかなか覚えられない子供の気持ちもよく分かりました。
しかし、励ましてもらったり、褒めてもらったりするとやる気が出るのです。
人間、怖い顔で「やれっ」と言われるより、楽しみながら互いを認め合う方が頑張れますよね。
チームの力です。
前回のお話は、こちら
初めから読まれる方はこちら
グループからチームへ
どんな集団も最初はただの人の集まり。
グループです。
人間関係も表面的であり、互いの様子を見ている感じです。
研修などでもグループを作りますが、司会者や発表者を決めるだけで大変です。
自ら申し出て、汗をかくことも躊躇われます。
ましてや、相手の苦手を指摘したり、カバーしたりはできません。
ですから、その関係性は一時的なもので、再び顔を合わせたいとも思えません。
学校でも「グループ活動」はありますが、チームにならなければ特定の子だけの活動になってしまいます。
チームは、互いの得意を発揮したり、苦手をカバーできる集団です。
違う表現をするなら、自分の考えを素直に仲間に伝えられる集団。
組織で個人のパフォーマンスを上げようと思うのなら、心理的に安全なチームにいかに仕上げるかが大切です。
- ちょっとした発見(誰もが気づいているようなことも含めて)を言える
- 挑戦を後押ししてくれる
- 失敗の原因になるような小さな違和感が伝えられる
このダンスチームも、練習や準備を重ねるたびにチームに変わっていきました。
すると、振りが覚えやすいパターンに変わったり、フォーメーションが工夫されたりとアイディアが止まらなくなったのです。
覚悟
そんなチームの居心地の良さを感じている時に、パレード当日に高校時代の同窓会を京都市で行うことが決まりました。
数十年ぶりの同窓会です。
会っておかないとずっと会えないこともありそうです。
しかし、自ら立ち上げたダンスチームをほったらかしにはできません。
そこで、私は、両方を選択したのです。
つまり、昼のパレードに出て、夕方に宮崎から京都に向かうという案です。
しかも、次の日には帰ってくるという強行軍です。
この案では、ダンスチームとの打ち上げに参加できませんし。京都の同窓会の一次会にも参加できません。
それでも、決めました。
それほど、自分がこのパレードを大切にしていることを伝えたかったのです。
人間の想いは、時に言葉ではなく、行動で伝わります。
パレード終了後にバタバタと化粧を落とし、衣装を着替え、駅から空港に向かうタイトなスケジュール。
ギリギリになって遅れそうでしたが何とか間に合いました。
結局、京都に入ったのは夜の9時。
一次会を終えた同級生が笑顔で待っていてくれました。
自分なりに満足です。
できない理由を並べずに、できるための工夫をして良かったと。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
次回はこちら
前回はこちら
始めからはこちら