どうも正常の感じにはなりません。
鼻の中は常に乾いていて、カパカパ。
陽子線は癌をやっつけてくれたけれど、正常組織に悪戯をしてくれました。
樹木希林も訪れたという指宿の陽子線センター。
確かに、癌細胞を水分と脂肪とタンパク質に分解した最新治療ですが、何事にも表と裏があります。
変えたい校則
校長の私は、これまでの校則を変えようと強く決めています。
説明のできない決まりが、学校で幅を利かせていて、危機感を感じているからです。
生徒会役員と作戦を練って、まずは髪型に切り込みました。
私は、中学校時のマル坊主世代です。
当時は、先生たちが指を頭に当てて、その指から髪の毛が出たらアウトでした。
その決まりは戦前にでもできたものでしょうが、一旦決めてしまうと変えることが苦手なのが日本人です。
厄介なのは、その指導をしている当時の先生たちが、生徒の学びやすい落ち着いた環境を作るにはそれがいいと信じて疑わなかったことです。
- 髪を伸ばすと悪さをする
- 余計な色気がついて学校が荒れる
と、今では笑ってしまうような理由で理不尽なルールがまかり通っていました。
今や、左利きと同じぐらいの割合で、自分の性に違和感を持つ人がいることが分かっています。
当時、自分の性に違和感を持っていた人が、無理やり坊主にされ続けていたと考えると、知らないということは罪深いことだとつくづく思います。
今の当然を疑うことを大人が示さないで、未来を担う生徒がクリエイティブに考えられるようになるはずがありません。
私たちは、従順なロボットを作ってはいけないのです。
指示されたことはできるけれど、地頭が鍛えられていない人間を育てて、この国の未来が明るいとも思えません。
従順さだけを求めるのは、中国やインドの工場に出稼ぎ労働をする人材を作っている気がします。
危険です。
表と裏
話は変わりますが、昔の部活動では、水を飲むなと言われ、指示されたことをやり続けました。
これもまた、現代の科学では考えられないことで、当時の生徒がどれほど危険に晒されていたかも分かります。
となれば、全て新しい考えが正解で、古い考えが不正解のようにも考えられます。
しかし実際は、これもまた怪しいです。
どんな社会でも、自分の思い通りにいかないことはあります。
いや、その方が多いでしょう。
その時に、大切なのがレジリエンス(心が折れそうな時に、回復する力)です。
もし、昔の理不尽なルールの中によさがあるのなら、気持ちの切り替えをしなければやっていけなかったことでしょうか。
今は、すぐに傷ついてしまう子供を気遣って大切にしていますが、気持ちの切り替えを学ばせずに成長させている気がします。
昔の子は強かった。
あの理不尽をいつまでも引きずっていたら、真っ暗闇の生活ですからね。
私の鼻腔癌も、表と裏がありそうです。
恐怖と自己理解
しばらく、両面を見て行くことになりそうです。
さて、髪型の話。
私は、年末にツーブロックにしました。
ツーブロックを禁止している学校の校長が、です。
すると、いろいろ面白いことがわかりました。
今日はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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