いよいよパレードのスタート
化粧で強調されたメンバーのそれぞれの顔
音楽とともに、軽快な?ステップがリズムを刻みます。
スタート付近は若手を前列に配置して進む作戦です。
見栄えもいいし、若手の方が踊りもバッチリですので、後ろから見ながら、練習も兼ねてのスタートです。
そのうち、チーム全員の息も合ってきて、踊りもキレていきます。
沿道には、当時の学校の子供たちも多く、お母さん方はスマホで写真を撮っています。
心の中では、「この姿を、拡散されたくないなあ」とは思いましたが、興も乗っていき、あちこちで知り合いとの記念撮影も始まりました。
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支える人
それにしても、皆、素晴らしいダンスです。
皆が覚えるようにと、YOUTUBEでダンスの練習動画を見つけ、覚えやすいようにスピードをかなり落として編集した仲間がいます。
なかなか覚えられない中、何度も何度も繰り返し付き合ってくれた仲間もいます。
パレード前の腹ごしらえを提供してくれた地域の方もいます。
そういった影の人たちがいてこそのダンスです。
ダンスの隊列は、少しずつメインの場所まで進み、いよいよフィナーレです。
多くの人たちに囲まれ、大きな声援や拍手の中、ダンスが披露されます。
チームのみんなの踊りも最高潮です。
私は地域を盛り上げようとチームを編成しましたが、見てくれる人、声援や拍手をしてくれる人がいてこその祭りだと気が付きました。
誰もいなければ、寂しいダンスチームです。
見せる人も見てくれる人も互いに支え合っているのです。
一体感
宴会の席で、「乾杯!」と全員がグラスを傾ける。
一本締めをする。
何でもないこの動きは、全員が同じことをするので一体感が生まれます。
ですから、このダンスの一体感はすごかった。
互いの動きを見ながら合わせなければ、バラバラになりますから。
日頃、仲間の手の動きや足の運びを気にすることはないし、まして顔の傾きや腰の捻りなど気にも留めません。
しかし、ダンスは合わせなければ踊る方も納得できませんから、互いをよく見ます。
すると自然に一体感が出て、当日の打ち上げはどの顔も満面の笑みでした。
続ける価値
ところで、大成功に終わったパレードへの参加ですが、これを1年限りにするのはもったいない話です。
そこで、次の年も、その次の年も続けて参加をしました。
すると、1年目は私が投げかけ、全て段取りをしていたものが、少しずつ分担されていくではありませんか。
2年目にはダンスの選曲や振りの指導が計画的に示され、3年目は私はチームの一員的な立ち位置に変わっていきました。
「この指止まれ」で強引に始めた1年目に比べると大違いです。
1年目の評判がとても良く、地域からも保護者からもお褒めの言葉を頂いたことも大きな要因です。
しかし、一番は、祭りに参加する高揚感というか幸せをメンバーが味わえたからだと思います。
やるやらないの話し合いを続けて無駄な時間を過ごすのではなく、やってみて考える。
時には、そういうことが大切なんです。
今回はここまでにします。
次回をお楽しみに。
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